シリーズ日本国憲法−21条表現の自由と責任を取材の現場で考えた(フジテレビ NONFIX)
たまたまチャンネルを回して飛び込んできたので見入ってしまいました。
日本国憲法第21条で保障されている「集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護」で
テレビ報道としてのあり方をドキュメンタリーとして放送していました。
マスコミってこういう問題に触れるの嫌がりますよね。過剰な取材とか。
そもそもこういった報道もなされないので、非常に興味深い問題提起であったと思います。
日本国憲法第21条(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j01.html
〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕
第21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
今回のテレビ放送では「実名報道の考え方」「報道に使われる写真について」
「各メディアとの競争の中での報道」「モザイクのあり方について」
「報道に対する各国の姿勢の違いについて」
などで構成されていました。
テレビで報道されることのない、現場に立つ記者に「報道の自由」について
突き詰めていくというのは面白いですね。番組を見てて面白かったのは、「モザイク」について
アメリカ報道関係者が「日本のモザイクのあり方はおかしい」と指摘してますね。
「そもそも全画面をモザイクにするんだったら、別の場所で収録すればいいじゃない」
あぁ、非常にごもっともです。あちらの国はモザイクはあまり使っていないようです。
スクープニュースとして情報を入手した事件を、被害者側と話し合って報道をしないと決めた
翌日に、他社にスクープとして報道されてしまったあたりは報道の難しさがあります。
まさに勝つか負けるか。被害者のことなんかお構いなしです。
マスコミ周りの取材の惨状について、ネット上で最近賑わせていたのは「JR宝塚線脱線事故」での
マスコミ取材が酷すぎるとの垂れ込みが多数寄せられているとか。
JR宝塚線脱線事故 マスコミ取材陣の行状@近所に住んでる人から(天漢日乗さん)
http://d.hatena.ne.jp/iori3/20050430#p1
無知は犯罪〜尼崎事故を見て思ったこと(地上1センチの滑空人生さん)
http://ue2agal.blog5.fc2.com/blog-entry-28.html
「表現の自由」と「報道の自由」ということをちょっと考えてしまいました。
「通信の秘密」において、ネットワーク管理者の立場として考えることはありますけど。
分かりやすいことでいえば、「プロバイダ責任制限法」の絡みもありますが、通信ログに
かかわる部分は警察であれ裁判所令状なしには原則非公開。
要請がある場合は、該当部分のみを2度書き不可メディアを利用して一定期間厳重に
保管する。ログ保存の過程は、2名以上で作業し、ビデオ撮影まで
しておくのがベターだと思います。あくまで、警察には協力的ですよ。
非協力的で、令状によりサーバ全部持っていかれては運営できませんから(笑
幸い、私はこういう要請が発生する事態には直面してませんが。
ちょっとお話がずれてしまいましたが、将来的に日本国憲法は改正へ向けて
国民に発議されることになるんでしょう。今の憲法の問題を見据えて、新しい憲法への
取り組みを見ていければな、とか思いました。