Cisco Catalyst系スイッチ スタック構成と運用コマンド覚書
Cisco Catalystスイッチ 3750X とか 2960S とかを触っていたので、基本設定値などを
簡単にメモしておきたいと思います。
【スタック接続と設定】
専用ケーブル(スタックケーブル)を使って、2台以上のスイッチを1台に見せる「スタック接続」構成
■スタックケーブル結線
スイッチ2台構成でスタックを構成する場合、以下のようなケーブル結線となります。
[Switch 1 - Stack 1] は [Switch 2 - Stack 2]
[Switch 1 - Stack 2] は [Switch 2 - Stack 1]
※クロスするような結線が標準構成です
※3台以上でスタック帯域をフル利用する場合、リング状になるように構成する必要があります
■スタックパワーケーブル結線
スイッチ2台構成でスタックパワーを構成する場合、以下のようなケーブル結線となります。
[Switch 1 - StackPower 1(ケーブル緑)] は [Switch 2 - StackPower 2(ケーブル黄色)]
[Switch 1 - StackPower 2(ケーブル黄色)] は [Switch 2 - StackPower 1(ケーブル緑)]
■プライオリティの設定(必須)
switch [スタックメンバー番号] priority [プライオリティ値]
例: switch 1 priority 15
スタックマスター プライオリティの設定
数字が大きいほどスタックマスターになる可能性が高い
設定範囲は 1〜15 で、デフォルト値は「1」となっている
■スイッチ番号の定義
switch [現在のスイッチ番号] renumber [変更したいスイッチ番号]
例:switch 1 renumber 2
Ciscoスイッチの場合、GigabitEthernet1/0/1 や FastEthernet0/1 などと
各ポートにインターフェース名が振られています。
スイッチ番号を変えることで GigabitEthernet2/0/1 や FastEthernet1/1 と
スタックメンバーが使うインターフェースレベルの設定が出来ます。
■スイッチスタックのオフライン設定
switch [スイッチ番号] provision [スイッチタイプ]
例: switch 1 provision ws-c3750x-24
スイッチがスタック状態でなくても、事前に設定を作りたい場合には
いないスイッチ分、このコマンドを入れることにより仮想的に作り出すことが出来ます。
入力されていなくてもスタック組みをすれば、勝手に反映されます。
【トラベル時などにログ取りしておくと良いコマンド】
show history
show ip route
show arp
show tech-support
【作業時にやっておくと良いコマンド】
■作業完了時は忘れずに「保存」をすること
copy running-config startup-config
■flashメモリエリアへコンフィグ退避
copy startup-config flash:startup-config
■自分にもコンフィグバックアップ
copy startup-config tftp
※Telnetクライアントでログ取りしてshow startup-configでもよい
■VLAN定義ファイルのバックアップ
copy flash:/vlan.dat tftp
■コンフィグ上に載ってこない設定値の取得
sh sdm prefer
※SDM Template 定義情報
sh system mtu
※システムMTU定義情報