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「Sandy Bridge」 の内蔵グラフィックを使ってハードウエアエンコード「Intel Quick Sync Video」を試してみた




マザーのメモリが何故か2ポート認識しないので、修理することにしたんですが
また着脱をゴチャゴチャしないといけないのは面倒すぎるので
これを機会に入れ替えることにしました。


Sandy Bridge」とは Intel の開発コードです。
これは、2011年1月に発売開始された 第2世代 Intel Core i7/i5/i3シリーズ を指します。
大きく変わった点は、CPU の中にグラフィックチップ(GPU)を内蔵した点にあります。
CPU によって GPU の性能が変わり「HD 2000」「HD 3000」の種類が存在する。


Intel HD Graphics 3000
Core i7-2600K/3.40GHz
Core i5-2500K/3.30GHz
Intel HD Graphics 2000
Core i7-2600/3.40GHz
Core i5-2500/3.3GHz
Core i5-2400/3.1GHz
Core i5-2300/2.8GHz
Core i3-2120/3.3GHz
Core i3-2100/3.1GHz
(K) が付く製品は「倍率フリー」(クロックアップ可能)


これに対応する LGA1155対応マザー が必要となる。
内蔵GPUに対応するマザーは「H67」「Z68」チップセットマザーが対応となるが
使えるかどうかはマザーボード次第なので、よく確認しておこう。


今回目玉となる、内蔵エンコーダ「Intel Quick Sync Video(QSV)」のエンコードスピードが凄いという。
このあたりも踏まえ実際にエンコードテストを行い、ニコニコ動画にアップした。
実際の環境はこんな感じだ。


■実行環境
CPU : Core i7-2600K
GPU : ATI Radeon HD 5970
MB : ASRock Z68 Extreme4 (Z68チップセット)
MEM : 16GB
HDD : Western Digital WD1002FAEX 1TB SATA(OS用)
  : Crucial m4 CT064M4SSD2 64GB SSD (HDD Cache/Intel Smart Response Technology)
OS : Windows 7 64bit (VHDブート)
Enc : AviUtl 0.99i9 + QSVプラグイン (ソフトはここ http://www.nicovideo.jp/watch/sm14325809)
  : AviUtl 0.99i9 + 拡張 x264 出力(GUI)Ex + x264 rev1995


こんな感じの環境であるが、実行にはいくつか注意する点がある


Intel Quick Sync Video を有効にするには内蔵グラフィックを有効にする必要がある
普通は「Lucid Virtu」ソフトウェアを使って、内蔵ボードを使う(i-Mode)か外付けグラフィックを使う(d-Mode)か
動的に選んだりするのだが、対応してないと使えないっぽくて実行ファイルを指定すると Virtuソフト が落ちる。
私は「TMPGEnc Video Mastering Works 5」も使っているので、この切り替えがうまくできないVirtuソフトは
利用できないと思いました。


そこで回避するため、Intel グラフィックポートに別のディスプレイを繋げることにした。
ちょうどモニタで D-Sub15 のアナログポートが空いていたので利用しました。
使わないときは、Windows上で「ディスプレイを切断」しておけばよい。
ハードウエアエンコードを使うときだけ「拡張ディスプレイ」として有効にすればよい。


■AviUtl QSVプラグイン を利用するときは、ソフト設定内の「Hardware」を「2」にする
Intel グラフィックポートを Windows 上では「拡張ディスプレイ」として使用している。
そのため、ハードウエア的には「2番」に接続されていることになるので、QSVプラグイン
設定も「Hardware 2」に指定すれば動く。


Intel グラフィックポート を「プライマリ」で動かしている場合は「Hardware」を「1」にすれば動く。
QSVプラグイン自体、かなりテスト的な作りになっているので今後のチューニングに期待かな。


それでは、エンコードした動画を見てもらおう。
動画は 初音ミク Project DIVA Arcade から「ほしをつくるひと」です。
場面的に雪が降ったり、木の葉が揺れたり、蛍っぽいのがあったりと良い感じに思えたので。
私は「荒野と森と魔王の歌」を 鏡音リンVer で歌わせるのが好きなので、同列で曲が好きだというのもあります。



AviUtl 0.99i9 + 拡張 x264 出力(GUI)Ex + x264 rev1995 ( 2 passエンコード )
Video: 1280x720/60fps 3000Kbps

Audio: LC-AAC 48KHz/320Kbps

Enc Time: 12 min 59 sec



AviUtl 0.99i9 + QSVプラグイン
Video: 1280x720/60fps 3000Kbps

Audio: LC-AAC 48KHz/320Kbps

Enc Time: 4 min 25 sec


QSV の エンコードスピード は確かに速い。画質はスピードとトレードオフなところがあるけど。
QSV は H.264 + AAC エンコードとして 1pass でしか出来ないが、そこそこの画質がある。
nVidia CUDA や ATI GPGPU よりかは画質が良いと感じますね。


時間が半分程度になって同じくらいの画質になるんだったら実用に耐えうるのではないか。
画質を求めてくるのであれば、通常のエンコードの方が良いと思うが
QSVソフトウエア側の改良の余地がありそう。


まぁ、今後にも期待というところかな?
Lucid Virtu がマヂ使えないんで何とかして欲しい・・・


「おまけ」
ついでに通常のエンコードで 120fps 動画も作ってみました。
x264オプションがいつも使っている設定のままなので、なんかおかしい部分があるかもしれませんが。
私の環境では何とか再生できたので、ベンチマーク代わりに使ってみてくださいな。